購入者からクレジットカードとデビットカードでの決済をオンラインおよび対面で受け付ける方法

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成長中のスタートアップからグローバル企業まで、あらゆるビジネスに対応できる決済ソリューションを利用して、オンライン決済、対面支払いなど、世界中のあらゆる場所で決済を受け付けます。

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  1. はじめに
  2. オンラインで決済を受け付けるメリット
  3. 自社のウェブサイトとマーケットプレイスのどちらで販売すべきか?
  4. オンライン決済を受け付ける方法
  5. クレジットカードとデビットカードでの支払いを受け付ける方法
  6. 対面での決済の受け付け
  7. 決済の受け付けにかかるコスト
  8. 自社のビジネスにとって最適な決済代行業者の選択

あらゆる業界および成長ステージのビジネスで、利用者から決済を受け付ける方法を把握する必要がありますが、万能なソリューションはありません。これは、ビジネスで決済をオンライン、対面、モバイルデバイスで受け付ける必要があり、ますますデジタル化されていく時代には特に当てはまります。

2021 年のアメリカにおける上位の決済手段では、クレジットカードが全取引の 40%、デビットカードが 30%、現金が 11%、デジタルウォレットも 11% をそれぞれ占めており、その後にはプリペイドカードやギフトカード、後払いといったその他の決済手段が続いています。

それでは、ビジネスに最適な決済処理のオプションを把握するにはどうすればよいでしょうか?

この記事の内容

  • オンラインで決済を受け付けるメリット
  • 自社のウェブサイトとマーケットプレイスのどちらで販売すべきか?
  • オンライン決済を受け付ける方法
  • クレジットカードとデビットカードでの支払いを受け付ける方法
  • 対面での決済の受け付け
  • 決済の受け付けにかかるコスト
  • 自社のビジネスにとって最適な決済代行業者の選択

オンラインで決済を受け付けるメリット

ビジネスが対面支払いを受け付けている場合でも、完全にオンラインで運営されている場合でも、オンライン決済を受け付けることは、デジタルプレゼンスを拡大し、成長を促進して、効果的に購入者の購入を完了させるうえで有力な手段です。現在、オンライン決済を受け付ける必要のないビジネスはほとんどありません。また、完全に対面で運営されているビジネスでも、オンライン決済処理を導入することでメリットを得られるでしょう。

オンラインで決済を受け付ける必要のあるビジネスには、次が含まれます。

  • EC ストア
  • サブスクリプションサービス
  • SaaS プラットフォーム
  • クリエイター
  • プラットフォーム
  • マーケットプレイス

アメリカ人の大部分は、オンライン決済オプションを使用して買い物をすることを好みます。2021 年には、82% のアメリカ人がデジタル決済を使用しており、その 5 年前より 72% 上昇しています。

自社のウェブサイトとマーケットプレイスのどちらで販売すべきか?

加盟店は、自社の製品とサービスを自社ブランドのウェブサイトで販売するのか、自社の商品を Shopify、Amazon、Etsy などのサードパーティーのマーケットプレイスで購入可能にするのかを選択する必要があります。これから説明する決済処理オプションの大半がこの選択に影響をもたらすため、判断についての概要を見ていきましょう。

自社のウェブサイトで決済を受け付ける場合、決済の処理を自社で負担することになりますが、これにはいくつかの注目すべき利点があります。

  • すべてを制御できる
    ウェブサイトの外観や構成、特集する製品やサービスのすべてを自社で制御することができます。自社の目標やターゲットオーディエンスに応じて、訪問者の体験のあらゆるディテールを編成および最適化できます。自社のビジネスを最もよく知っているのは自社であり、自社のウェブサイトで決済を受け付けることで、その深い知識を活用し、購入完了率の増加、収益の向上、マーケティングおよび販売活動の戦略的な調整を実現できるようになります。

  • ブランディングとリフェラルの強化
    主に自社のウェブサイトを通じて販売を処理している場合は、見返りに計り知れないほどのブランド価値が得られます。潜在的な購入者が Amazon などの大規模なマーケットプレイスで貴社の製品を見つけた場合、購入者が代わりに別のブランドの製品を購入することを容易に決定してしまう恐れがあります。

自社とともに成長する拡張性のあるソリューションを活用して強固なブランドを醸成しようとしている場合、自社のウェブサイトでの販売が最適なオプションになる可能性があります。

ただし、マーケットプレイスを通じた販売にも利点があります。マーケットプレイスでは、自社のビジネスを新しい購入者に認知させたり、信頼性を高めたり、ペイメントゲートウェイと決済代行業者を利用したりすることができます。自社のビジネスと目標に最適なオプションを検討しましょう。

オンライン決済を受け付ける方法

オンラインでの決済の受付を開始するうえで、知っておくべきものが 2 つあります。それは、決済代行業者とペイメントゲートウェイです。中には両方を兼ねているプロバイダーもありますが、これらの違いについてじっくりと定義してみましょう。

  • 決済代行業者
    決済代行業者は、取引の全体的な範囲を管理します。購入者の銀行と加盟店の銀行間で伝達を行い、お金を必要な場所に送金します。決済代行業者は、決済を受け付けて取引を処理するための技術的な能力を提供するサードパーティーツールです。

  • ペイメントゲートウェイ
    ペイメントゲートウェイは、その名が示すとおり、購入者が決済に使用する決済手段を送信した後に、その決済手段を承認または拒否する一種のゲートです。ゲートウェイで決済情報が決済代行業者に送信されると、決済代行業者で取引の残りの部分が処理されます。Stripe は大部分の決済代行業者と同様に、ゲートウェイの機能を自社の決済処理ソリューションに組み込んでいます。そのため、ゲートウェイを別個にセットアップする必要はありませんので、ご安心ください。とはいえ、スタンドアロンのペイメントゲートウェイ製品は確かに存在しています。

クレジットカードとデビットカードでの支払いを受け付ける方法

加盟店では、自社のウェブサイトでクレジットカードやデビットカードでの支払いを受け付けるために、決済代行業者とペイメントゲートウェイをセットアップする必要があります。加盟店向けの組み込みの決済処理を使用して、オンラインマーケットプレイスまたはプラットフォームを通じて販売している場合、必要になるのはビジネスの銀行口座の関連付けだけでしょう。

対面での決済の受け付け

ビジネスで対面での取引も行う場合は、クレジットカードとデビットカードの情報を受け付けられる POS 端末やカードリーダーなど、対面の取引を受け付けるためのハードウェアを提供している決済代行業者を選びましょう。利用する決済代行業者には、対面とオンラインの両方の取引を集約するクラウドベースの決済ソフトウェアの提供も求められます。

ご使用のカードリーダーで次のような種類のクレジットカードおよびデビットカードの決済手段を受け付けられることを確認しましょう。

  • 非接触型決済
    大半のクレジットカードとデビットカードでは、カードをカードリーダーの近くにかざすか、カードでカードリーダーをタップすると、決済情報を送信できます。これらのカード取引は近距離無線通信 (NFC) を使用しており、きわめて安全です。デジタルウォレットでの決済を含め、最新のカードリーダーのほとんどで、これらの種類の取引を受け付けています。デジタルウォレットでの決済は、(利便性の観点から) 消費者に、また、(安全性の観点から) 加盟店にますます好んで使用されている手法です。

  • EMV チップでの決済
    これまでにクレジットカードやデビットカードを (タップしたり、スワイプしたりする代わりに) カードリーダーに挿入したことがある場合、その決済操作を可能にしていたのは EMV チップです。EMV チップは、一部のカードに埋め込まれている小さな正方形のコンピューターチップです。EMV チップは、カード番号ではなく独自のコードをカードリーダーに送信することで決済を行うため、カードをスワイプする取引よりも不正利用に対する脆弱性が低くなっています。

  • 磁気ストライプでの決済
    磁気ストライプでの決済では、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカードや一部のギフトカードの裏面を横切って伸びている磁気ストライプを使用します。この従来のカード決済メカニズムは、その他のクレジットカード取引の手法よりも安全性が低くなっています。しかし、多くのクレジットカードやデビットカードでは今でも限定的に使用されています。そのため、最近のより安全な手法を好んでいる場合でも、ビジネスで磁気ストライプの処理に対応できるようにするとよいでしょう。

決済の受け付けにかかるコスト

所属する業界、ご利用の決済代行業者、特によく受け付けている決済手段などの複数の要素が、決済の受け付けのコストに影響を及ぼします。決済代行業者で使用されている主な料金体系モデルは 3 つあります。

  • Interchange Plus
    インターチェンジレートは、クレジットカードおよびデビットカードでの取引が行われるたびに加盟店が支払う必要のある手数料です。クレジットカードネットワークが設定するインターチェンジレートに加えて、決済代行業者が追加するマージンを支払うことになります。

  • サブスクリプション
    処理コストのほとんどをカバーするフラットな月次のサブスクリプション料金を支払うことになります。

  • 取引ごとのフラットレート
    このモデルでは、同じ種類の取引が行われるたびに、同一のレートが課金されることになります。このモデルではインターチェンジレートが変化しますが、請求される手数料は予測可能なため、予算編成および計画を容易化できます。

処理コスト以外に、決済代行業者や加盟店アカウントで他にいくつかの手数料が生じる可能性があります。

  • セットアップ料金
    これは加盟店アカウントの初期セットアップに関連する 1 回限りの手数料です。

  • 月額最低手数料
    プロバイダーによっては毎月の最低支払額を設定しているところもあります。決済処理手数料がその金額に達しなかった場合、その差額が請求されます。

  • ペイメントカード業界 (PCI) 手数料
    ビジネスでクレジットカードとデビットカードでの決済を受け付けている場合、PCI Security Standards Council によって設定されたデータセキュリティ基準に準拠する必要があります。これらは、Payment Card Industry データセキュリティ基準 (PCI DSS) と呼ばれます。場合によっては、これらの規制を継続的に遵守するために手数料の支払いが必要になることがあります。

  • 年間手数料
    加盟店アカウントのサービス手数料を毎年請求するプロバイダーもあります。

  • バッチ手数料
    通常は、特定の日以降の取引を「バッチ」にまとめて決済処理に送ります。バッチ手数料はこのサービスをまかなうためのものです。

  • チャージバック手数料
    購入者がビジネスからのカード請求に対して不審請求の申請を行い、請求が差戻された場合は、加盟店にチャージバック手数料が課せられることがあります。

  • 早期解約手数料
    通常、この手数料は、サービス契約で定めた特定の期間が満了する前に加盟店がアカウントを解約した場合に適用されます。

自社のビジネスにとって最適な決済代行業者の選択

個々の決済代行業者の選択肢に関しては、いくつかある要素の中でも特に、コスト、サービスの範囲、潜在的な拡張性について検討してください。小規模な独立系の加盟店から大規模なマーケットプレイス、プラットフォーム、エンタープライズ企業までの大半のビジネスでは、Stripe のようなオールインワンのソリューションが決済処理における特に機能的で経済的な選択肢になります。こうしたソリューションを活用することで、クレジットカードとデビットカード以外にも多くの形式の決済を受け付けられるようになります。

また、どの決済代行業者が最良の顧客体験を提供するのかも考慮するようにしましょう。決済処理は、単純に購入者と加盟店の間でお金を移動させることではありません。少ない手間で取引を行える場合、購入完了率が高まる可能性があるだけでなく、その購入者にとってのブランド体験の向上に投資することにもなり、ブランドロイヤルティの醸成や顧客生涯価値 (LTV) の向上を実現することが可能です。

反対に、取引が不便または正常に機能していないと感じさせる決済代行業者を利用すると、売上を失ったり、購入者が離れたりするリスクがあります。決済が面倒な場合、人々は取引から離れていきます。理想的なのは、決済代行業者がこうした状況を改善し、購入を完了できるように購入者を支援することです。たとえば、Stripe の決済プラットフォームでは、機械学習を使用して決算時に購入者の負担を回避し、ビジネスを不正利用から保護して、誤った支払い拒否を最小限に抑えています。得られる成果は、購入完了率の向上と顧客体験のスムーズ化です。

ここでは、最適な決済ソリューションの選択時に検討すべきことをいくつか紹介します。

  • カスタマイズ
    決済用のユーザーインターフェイスのカスタマイズや、自社の既存のデジタルエコシステムとの連携が可能で、決済のセットアップを簡単にカスタマイズおよび導入するためのツールとサポートが用意された決済ソリューションを選びましょう。

  • セキュリティ
    購入者の決済情報の保護に関しては、きわめて入念に検討しましょう。不正防止に真剣に取り組んでいる決済代行業者を選択する必要があります。理想的なのは、住所確認サービス (AVS) や 3D セキュア、カード提示 (CP) 取引とカード非提示 (CNP) 取引の両方に対応したその他の不正利用低減の取り組みなど、決済向けのセキュリティ対策を提供している決済代行業者です。

  • 決済および成長ソリューションの全範囲
    たとえば、請求書作成と請求、ウェブサイトの開発、マーケティングファネルの作成、詳細な売上のレポート作成と分析など、決済処理に関連していて、ビジネスにとって有意義なその他のツールやサービスについて考えてみましょう。決済処理は、ビジネスのそうした側面のすべてと関わっています。ご利用の決済代行業者がそのようなサービスを提供していない場合でも、広範な統合された戦略の一部として留意しておきましょう。

  • 拡張性
    ビジネスの成長に伴って、決済処理をめぐる状況がどのようになるのかを考えてみましょう。決済代行業者 (Stripe など) が、小規模な新設されたビジネスから大規模なスタートアップやエンタープライズ企業までにわたる加盟店をユーザーとして抱えている場合、その決済代行業者がビジネスの成長と拡大のさまざまなステージにわたる決済のニーズに対応する方法を把握しているということを示しています。拡張性のある決済処理ソリューションを選択することで、数年後に選定や面倒な移行を繰り返すことなく、時間や労力を節約することができます。

  • 受け付けている決済手段の範囲
    消費者は大半の業界にわたってクレジットカードとデビットカードを主な決済手段とし続けていますが、消費者が好むのはこれらに限りません。幅広い決済手段の受け付けを可能にするペイメントプロバイダーを探しましょう。その他の人気の高いオプションとして、非接触型決済、デジタルウォレット、後払い、電子銀行振込などを検討できます。

  • 対応が迅速な加盟店へのサポート
    ビジネスの大部分の側面を外部の団体に委託していて、委託先で問題が発生した場合、容易にビジネスに支障をきたしてしまう恐れがあります。対応が迅速かつコミュニケーションが活発で、ユーザーやチームへのサポートが利用可能な決済処理プロバイダーを選択するようにしましょう。

  • 直感的なユーザーインターフェイス
    手間の少ない顧客体験を創出して、購入完了率を高めるためには、決済のセットアップも含め、決済フローを最適化する必要があります。直感的で使いやすい決済フローは、購入者にとって多くの価値があります。最小限の作業で取引を完了できるようにしましょう。

この記事の内容は、一般的な情報および教育のみを目的としており、法律上または税務上のアドバイスとして解釈されるべきではありません。Stripe は、記事内の情報の正確性、完全性、妥当性、または最新性を保証または請け合うものではありません。特定の状況については、管轄区域で活動する資格のある有能な弁護士または会計士に助言を求める必要があります。

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