課題
Alma の立ち上げは 2018 年。Alma が当時目指していたのは、企業や消費者にとって可能な限りスムーズな後払いサービスを提供すること。遅延料金の請求もなくしたいと考えていました。後払いは、決済手段と人気が高まっていますが、その裏には複雑なプロセスが存在します。サービスプロバイダーは、顧客が「購入する」をクリックする前に、その顧客のクレジットスコアを分析して貸し付けの可否を判断し、分割払いを許可する必要があります。そのため、Alma は、的確な貸し付け基準を設け、素早く支払いを処理する必要がありました。
Alma の財務マネージャーである Simon Shohet 氏は次のように述べています。「99% の顧客は、購入した商品を分割払いで支払いたいと考えています。そのため、すべての利用者の購入をできるだけシンプルでスムーズにし、不正使用による妨害を防ぐことができる決済パートナーが必要でした」
ソリューション
Alma は、当初からペイメントプロバイダーとして Stripe を採用していたため、専任のカスタマーサクセスチームとテクニカルサポートチームの支援を受けて、あらゆる疑問を解決することができました。
「Stripe との連携は、当社にぴったりでした。エンジニアリングチームとプロダクトチームは、このシンプルな連携を歓迎しています。同じような考えを持つ Stripe のチームと出会えたおかげで、仕事が進めやすく、導入も簡単でした」と、Shohet 氏。
Shohet 氏によると、Alma と Stripe の協力関係は本物のパートナーシップだと感じられると言います。金融企業である Alma は、多くの決済サービスプロバイダーと連携していますが、Stripe はその優れた技術力と金融に関する専門知識から主要な決済パートナーであり続けています。
結果
Stripe の知名度は非常に高いため、Alma はこの提携によって企業や消費者間でブランド認知度を高めるのに成功。また、Stripe の導入により、顧客はクレジットカードの切り替えや支払いの延期が簡単に行えるようになり、顧客体験も向上させることができました。
さらに、Stripe の Smart Retries が提供する新機能は、支払い失敗時の売上回収に役立ち、カード支払いにおける 3DS 認証 や 3DS v2 によって不正使用を削減できました。
新規市場
Stripe は Alma の事業拡大にも一役買っていて、イタリアその他の国への進出もスムーズに実現。「イタリアへの進出時には、イタリア向けに特別なものを立ち上げる必要はなく、それぞれのビジネスをつなげるだけでサービスを提供できました」 (Shohet 氏)
急速な拡大
Alma は、サービス開始から 5 年で急成長を遂げ、7 カ国で 1 万 2,000 以上のビジネスを獲得し、2021 年から 2022 年にかけてその獲得数を 3 倍に伸ばしています。さらに最近では、
Maisons du Monde や鉄道事業者である SNCF など、大手の新規クライアントとも契約を締結。Shohet 氏は、チームが今後も成果をあげてくれると確信し、次のように述べています。「少なくとも決済面には対応できると分かっているので、落ち着いて事業を展開できます」
同社は、次に Stripe の直接導入を見据えています。これにより、Stripe を利用するあらゆるビジネスが Alma を後払いオプションとして提供できるようになります。
当社にとって Stripe は、もはやベンダーではなく、決済サービスを共に構築するパートナーです。私たちのビジネスは、Stripe が提供するサービスのおかげで成長しています。ベンダーというよりもパートナーのような存在なのです。