CSFloat: Stripe を利用して仮想通貨の決済処理費用を 35% 削減

2020 年以降、CSFloat は、マルチプレイヤービデオゲーム「Counter-Strike」内のデジタル商品を購入・販売できるプラットフォームとして急成長してきました。ピアツーピアのマーケットプレイスである CSFloat は、買い手と売り手の両方にとってメリットがあります。買い手は様々な方法で支払いが可能で、売り手は強化されたセキュリティとプライバシーの下で取引ができます。CSFloat のすべての取引は Stripe Connect で処理されるため、決済手段や通貨が違っても、効率的に資金を移動できます。売り手は、仮想通貨で入金を受け取ることもできます。

使用製品

    Connect
    Payments
    Radar
北アメリカ
スタートアップ

課題

CSFloat マーケットプレイスの利用者が増加するなか、同社チームは拡大し続ける海外市場に対応するために複数の決済システムを実装しました。しかし、プロバイダー間の連携の欠如が、市場拡大を阻むことになりました。

チームは、複数の決済システムを単一のプラットフォームに統合して、自社のマーケットプレイスと連携させる必要がありました。また、技術に精通した若年のユーザー層に対応するため、仮想通貨のようなに新たな決済オプションも提供したいと考えました。ユーザーに拡張可能なマーケットプレイスを提供するという使命を達成するために、使い勝手が良く、ユーザー体験を向上させ、自動的に不正利用を軽減して購入者と売り手の双方を保護し、マーケット全体においてシンプルでスピーディーな入金を実現してくれるペイメントプロバイダーを探しました。

解決策

CSFloat は決済処理システム全体を、マーケットプレイスに特化して構築された Stripe Connect に移行しました。Stripe を選択したのは、多数の異なるソリューションを、拡張が可能で、将来にも対応する完全統合型ソリューションに置き換えることができるためです。

CSFloat の共同創業者兼 CEO である Stepan Fedorko-Bartos 氏は次のように述べています。「複数のプロバイダーを採用して、決済の多種多様なユースケースに対応しようとしましが、その方法では拡張が不可能であることにすぐ気づきました。以前のペイメントプロバイダーは信頼性、スピード、柔軟性のいずれの点でも問題があり、希望通りに決済を管理するのが困難になっていました。業界を革新して前進させられる会社を探していたのですが、そういった希望を満たしてくれるのが Stripe でした」
Connect の API を実装すると、即時のアカウント登録と、グローバルな決済・入金のオプションを利用できるため、CSFloat は自社のユーザーにスピーディー、シンプルかつ拡張可能なエンドツーエンドの決済体験を提供できます。

Stripe は Connect を通じて、商品が売り手から買い手に渡るまでの売上の受け取りと保留から、支払いの分配、入金の処理に至るまで、売り手の登録フロー全体を処理し、CSFloat の少人数のチームの負担を減らし、追加作業なしですべてのユーザーを不正利用から保護します。 CSFloat は全プロセスを 1 つのプラットフォームに統合して自動化することで、決済額の増加、運用コストの削減、開発時間の短縮、買い手と売り手双方のユーザー体験の向上を実現しました。

結果

決済処理費用が 25% ~ 35% 減少

CSFloat で複数のペイメントプロバイダーを使用していたときは、多額の手数料が発生し、処理効率も悪かったため、成長を維持し、多額の支払いを処理するのが困難でした。決済インフラを 1 つのプラットフォームに統合した結果、クレジットカードと仮想通貨の処理費用をそれぞれ 25%、35% 削減することができました。

Fedorko-Bartos 氏は次のように述べています。「特に当社のような利益率の低い企業にとって、ユーザーにより多くのメリットをもたらすためにコストを削減することは重要です。業務処理を Stripe のようなサードパーティープロバイダーに委ねた結果、自社製品の構築と向上に専念できるようになりました 」

決済額が 4 倍増

ペイメントプロバイダーを Stripe 1 社に絞った結果、CSFloat の決済額は 4 倍増加し、すべての地域で自動的に法令順守に対応できるようになりました。115 カ国 に 100 万人以上のユーザーを抱える同社の取引総額は、マーケットプレイス全体で現在 7 千満ドルに達しています。CSFloat の共同創業者で最高経営責任者でもある Ceegan Hale 氏は次のように述べています。「Stripe の統合型決済システム、効率的なアカウント登録フロー、標準装備されている不正利用の防止機能がなければ、このような成長を遂げられなかったでしょう」

仮想通貨でグローバル入金をスピードアップ

Stripe はアメリカでは即時入金に対応していますが、一部の国では銀行振込に 5 営業日かかります。さらに、多くの発展途上国のユーザーは、自国通貨で売上を受け取ることを希望しません。このような場合、仮想通貨を使用すると、一定の安定性を提供することができます。ユーザーは米ドルに連動した USD コイン (USDC) で入金を 1 ~2 営業日後に受け取ることができます。Stripe の 仮想通貨に対応したシステムを利用して、CSFloat はより多くの地域に対応し、ユーザーが自身に最も適した方法で売上にアクセスできるよう支援することができます。

シンプルな料金体系

手数料によるわかりやすくシンプルな料金。 初期費用や月額費用の固定費はありません。

簡単に導入開始

わずか 10 分程度で Stripe に登録し利用開始できます