課題
有料サブスクリプションサービス「eero Plus」のリリースに伴うソフトウェア市場への参入のため、eero は継続支払いに対応するように支払いモデルを再構築する必要がありました。eero のチームは社内で機能を構築することを検討しましたが、設計には数カ月、また、構築にも膨大な時間を要するため、eero Plus のリリースが遅れる可能性があることがすぐに判明しました。
ソリューション
チームは、サードパーティの決済プラットフォームを評価することに決めました。評価基準はシンプルです。eero が必要としていたのは、迅速かつ簡単に導入でき、新製品リリースのタイトなスケジュールに適合したソリューションでした。そこで eero が自社のビジネス拡大を支援するための柔軟性、拡張性、使いやすさを考慮して選んだのが Stripe の Billing と Payments です。Stripe を選択したことで、eero のエンジニアリングチームは、請求と支払いに関する課題の解決ではなく、商品の開発に注力できたため、予定どおり商品をリリースすることができました。
Stripe は、すぐに使用できるサードパーティの拡張プログラムを多数備えているため、eero の既存の E-コマース、会計、CRM ワークフローに容易に適合しました。また、eero のビジネスチームに、すべての顧客と財務を網羅した完全統合型ソリューションを提供してくれました。eero は NetSuite が事前構築された Stripe の組み込みを利用することを決めました。この機能によって自動的に Stripe のデータが NetSuite の会計帳簿と同期され、現金照合や収益認識が行われます。収益認識では、Stripe の Billing データが、インボイスのラインアイテムレベルで NetSuite の収益管理モジュールに取り込まれます。これによって月末の収益認識作業が自動化され、会計チームはスプレッドシートを使って支払いデータを繰り延べする必要がなくなりました。
結果
エンジニアリングチームは、すぐに Billing と Payments の利用を開始し、円滑に eero Plus をリリースできました。eero Plus のリリース前に請求と支払いの課題を解決したことで、eero は開発のための時間と人員を節約し、結果として顧客ロイヤリティの増加と顧客の維持にもつながりました。eero の Business Operations 責任者である Mark Sieglock 氏は次のように語っています。「弊社は Stripe Billing を利用して、サブスクリプション商品である eero Plus を予定どおりにリリースできました。請求機能はすべて組み込まれています。」
さらに、NetSuite に Stripe を組み込んだことで、eero の会計チームは手動で行っていた多くのタスクを自動化し、月末の決算処理に要していた時間の 50% を節約できるようになりました。プロセスの自動化と単一のソリューションの導入により、eero の会計チームは帳簿の照合に費やしていた多くの時間を節約でき、スプレッドシートを使って支払いデータを繰り延べする必要がなくなりました。
Stripe を利用することで、当社のエンジニアリングチームは決済インフラの構築ではなく、ネットワークとエンドポイントの安全性をさらに高める新機能の開発に時間を割くことができるようになりました。また、会計チームでは手動によるデータ入力が不要になったため、より高いレベルのタスクを処理することが可能になりました。Stripe のお陰で eero の貴重な人材に自由な時間が生まれたため、事業の拡大や使命の達成に注力することができます。