ICE InsureTech: 保険関連テクノロジー業界に革新を起こす

ICE InsureTech は保険会社、MGA、事故対応会社向けに、業界屈指の柔軟なデジタル保険契約管理・保険金請求管理プラットフォームを提供しています。2002 年に創業し、現在は Ticker、Provident Insurance、John Lewis & Partners などの企業クライアントと取引をしています。本社はイギリスのキャンバリーにあります。

ICE InsureTech の最高技術責任者を務める Al Robertson 氏に、将来、AI が保険関連テクノロジーで果たす役割、マイクロサービスの価値、ICE InsureTech が Stripe と協力して加盟店サービス決済を利用者に提供している仕組みについてお話を伺いました。

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チームで重視していることは何ですか?

ICE InsureTech としては初めて、ティア 1 に該当する保険会社をクライアントとした取り組みを進めています。当社のクライアントは常に当社とともにアップグレードを実施し、各社は新たな機能を事業の発展につなげたいと考えています。そのような革新的な機能を導入するには、数多くの作業が必要になりますが、当社がすべてのクライアントを対象として追加し、拡張することを目指しているその他の新機能も無数にあります。先頃、クライアントの 1 社である Ticker の環境を ICE Policy の最新バージョンにアップグレードしました。Ticker が市場に進出したのは 2019 年の初めであり、当時から連携して定期的なアップグレードを実施してきました。業界の新たな要求事項に応えるためにカスタマイズされ、最新の機能が盛り込まれた一貫性のあるアップグレードを実施すると、どのようなメリットが得られるのかという点では、Ticker は格好の例です。

保険テクノロジーが向かう先

遠からず、分野特化型の保険会社が相次いで登場するでしょう。当社のような企業は、特化型企業との連携によって自社クライアント向けのエコシステムをいっそう拡充すべく、新たな手立てを見出していくことになります。

AI と機械学習は飛躍的な発展を遂げ、各企業はこぞって、自社の基幹プラットフォームにそれらのツールを組み込もうとしています。状況が一変した未来を私たちが目の当たりにするのは、その取り組みが果たされたときです。もう 1 つの側面として、保険分野のあらゆる要素でデジタル化が進んでいます。10 年後も保険事業を維持しようとする保険会社は、オンラインでの見積もりの提供から契約期間中の調整、解約や契約更新に至るまで、あらゆる段階にわたってデジタルサービスを提供することが不可欠になります。

マイクロサービスとはどのようなものですか?マイクロサービスは ICE InsureTech のサービスになぜ不可欠なのでしょうか?

従来、モノリシックなアプリケーションの変更はまさに悪夢そのものでした。マイクロサービスの進歩によって、今では保険プロバイダーは段階的な変更を簡単に加えることができ、アプリケーションをすばやく拡張して、俊敏性を高めることができます。すべて以前にはできなかったことです。たとえば、クライアント全員が当社が提供するリスク評価のオーケストレーションサービスを利用して、アグリゲーターのポータルサイトやバックオフィスなど複数の販売チャネルで、一貫した価格設定とリスク評価を提供しています。当社のマイクロサービスアーキテクチャによって、小回りの利くプラットフォームが実現し、クライアントは数カ月ではなく、数週間で新しい保険サービスを立ち上げることができます。

保険会社は日々、価格比較サイトから数百もの見積もりを受け取ります。デジタルトラフィックは膨大で、起伏の予測は困難です。マイクロサービスアーキテクチャにより、バックオフィスのプラットフォームに影響を与えることなく、需要に合わせて簡単に拡張できます。例として、当社は先日、見積もりと購入に関するアグリゲーターマイクロサービスを含む、革新的な提案を発表しました。クライアントであるスタートアップ企業はこれまで、自社のウェブサイトから直接見積もりを受け取っていました。

導入期間中、クライアントはマイクロサービスからデータを投入し、本番環境への移行前に段階的に規模を拡大することで、個別にテストして学習することができました。直接受け取る見積もりは、最初は数百でしたが、数十万、もしくはそれ以上に拡大しました。スタートアップにとって、この方法はテストや学習に役立つだけでなく、立ち上げの初期段階で大規模な処理能力を必要としない状況においてコスト削減につながりました。

ICE InsureTech はどのような問題を解決しているのでしょうか?

保険テックの分野は時代遅れの傾向にあり、非常に複雑化しています。システム同士が連携していない、製品発売までに数カ月か数年かかる、イノベーションも他業界に追いついていない、などの問題がります。当社は、高度な設定が可能な、保険契約と請求管理エンジンを目指してプラットフォームを構築しました。この結果、クライアントは IT による大幅な影響を受けることなく、適切なタイミングで保険取引と製品開発を行えるようになりました。これまで数カ月や数年かかっていた新製品発売を、当社のクライアントなら数日から数週間で実現できます。

ICE InsureTech における Stripe の貢献

Stripe のおかげでソリューションの連携は簡単でした。Stripe から通常の Connectプラットフォーム向けの Connect ソリューションに関して的確な技術説明とコンサルティングが提供されました。また、潜在する事業上の課題についても具体的かつ実際的な回答が提供され、現在の連携環境に変更を加える必要のないカードソリューションも新たな地域で提案されています。

Stripe との緊密な連携によって、タイトな日程で事業を立ち上げようとする顧客のアカウントの作成および承認がスピーディーになり、通常であれば 8 週間を要する金融機関との契約締結も不要です。顧客はセルフサービスで数分のうちにアカウントを自社で作成できるため、当社はすべての機能を備えたテスト環境や、その後の本番環境の構築を数日で完了できます。

ICE InsureTech の価値基準と Stripe との整合性

Stripe と ICE InsureTech はどちらも API を最重視する企業です。しかし、テクノロジーよりさらに重要であることは、どちらの企業もクライアントのパートナーとして連携することをモットーとしている点です。当社の高度なテクノロジーは、InsurTech 100、Xcelent Advanced Technology Award、SME Surrey Business Awards’ Business of the Year を獲得しています。また、いくつかのイギリス最大級の保険会社や、事業のグローバル展開を進める中で初めてニュージーランドで獲得した顧客企業である、魅力あふれる新進気鋭のベンチャーに対してサービスを提供できていることも当社の誇りです。

両社は自らの使命を理解し、十分に果たしています。しかし、このパートナーシップが長期にわたって継続され、成果を挙げている理由は両社のコラボレーションにあり、両社の関係はまだ始まったばかりであると私は考えています。

シンプルな料金体系

手数料によるわかりやすくシンプルな料金。 初期費用や月額費用の固定費はありません。

簡単に導入開始

わずか 10 分程度で Stripe に登録し利用開始できます