課題

2012 年に、MoonClerk の創業者である Dodd Caldwell 氏と Ryan Wood 氏は、彼らの新規事業である MoonClerk の基盤として機能するオンライン決済プラットフォームを探し始めました。このチームは、インハウスの技術リソースを持たない、リソースが限られたリーン企業が直面する大きなギャップを埋め、小規模なビジネスがオンライン決済を受け付け管理する上での無駄を省く、というビジョンをもっていました。Caldwell 氏と Wood 氏は、ホワイトラベルのソリューションを求めていましたが、一から決済プラットフォームを構築することはできませんでした。彼らが過去に使用したことのある WePay のような馴染みのあるプラットフォームは、請求機能、不正対策機能、グローバルな対応など、二人が不可欠だと考える機能に欠けていました。しかし、Caldwell 氏と Wood 氏には、他のプラットフォームが提供できない機能のギャップを埋めるために個別のソリューションを組み合わせることができるだけのリソースがありませんでした。

「私たちは小さなチームであり、複数の異種製品システムを取り扱うことはできません。プラットフォーム 1 つだけで Stripe の強力で信頼性のある製品をまとめて使用できることは、成長と収益性の面でも非常に重要なことです。」(Caldwell氏、MooClerk 創業者兼 CEO)

ソリューション

最終的に MoonClerk は、小規模ビジネスのオンライン決済をシンプルにするというビジョンの実現に最適なパートナーとして Stripe を選択しました。MoonClerk は、いくつかの Stripe 製品を活用して、小規模のビジネスに大きな技術支援を必要とせずに簡単に導入できる包括的な決済プラットフォームを提供することにしました。

• 「Payments」はグローバルな決済機能と決済手段の統合オプションを柔軟に提供し、迅速で容易な拡大を実現できるようにします。
  
• 「Connect」では、開発者が簡単に設定できる API を使用し、決済フローを迅速に構築し、拡大できます。
  
• 「Billing」は、継続的な収入をもたらすサブスクリプションとインボイスを使用し、顧客への請求を迅速に行います。
  
• 「Invoicing」は、コードを操作することなく、グローバルな請求書作成を可能にし、時間を節約します。
  
• 「Radar」は、追加設定を必要とせずに、機械学習を使用して不正使用を防止しながら、誤判定による拒否を回避します。
  

MoonClerk は、その Stripe ソリューションをホワイトラベル化し、業界内における大手ブランドの外観と機能を実現しましたが、その際、法外な金額を払うことも、開発者を必要とすることもありませんでした。バックエンドでは、Stripe の包括的ドキュメントと優れた使用性を活用することで、MoonClerk の創業者兼 CTO である Wood 氏は、Stripe が新機能を展開するたびに、迅速に新機能を追加し、MoonClerk の製品を拡大することができました。

「Stripe のおかげで経費を低く抑えることができています。他に異種システムについて学習する必要もなく、レポートも簡単に統合できています。」(Wood 氏)

結果

チームの始まりから約 10 年が経過した現在、MoonClerk は 6 種の Stripe 製品を使用し、35 を超える国々の小規模ビジネスが、技術スキルと必要とせずに、埋め込みおよびリンク可能で、ブランディング可能な決済サービスを迅速およびシームレスに作成できるようにサポートしています。Payments、Connect、Billing、Invoicing、Radar、および成長を支えるその他の Stripe 製品を使用して、MoonClerk はオンライン化が進む現代の世界で、小規模ビジネスが競争力を強化できるように支援する、ユニークなソリューションを構築しました。

決済の最適化により、顧客の解約が 30％ 以上減少

継続決済の取引を失うと、MoonClerk のような会社の収入は大幅に落ち込みます。Stripe のカードネットワークとの直接的関係を活用すれば、顧客に保存済みカードの期限切れや交換後のの情報を手動で更新するように依頼する必要がなくなり、サービスを中断させることなくカードをシームレスに更新できるため、顧客の解約や収入の損失を防ぐことができます。

「当社では、顧客成長よりも解約に注目しています。小規模ビジネスでは、解約が非常に多いためです。Smart Retries や Adaptive Acceptance のような Stripe のオーソリ最適化機能によって解約率を 30% 以上も減らすことができました。」(Caldwell 氏)

35 カ国を超える国々への迅速な拡大

MoonClerk を利用する最小規模のビジネスでも、グローバルなオンラインマーケットプレイスの可能性を認識しています。Stripe の広範な国際的可用性と 135 カ国を超える通貨の決済処理能力により、MoonClerk は安全に確信をもって独自のペースで拡大を進めることができます。これには、ブラジルやインドのような新興市場も含まれます。

「Stripe がビジネスを展開している場所であればどこでも、当社もビジネスを展開できます。Stripe が新しい国々に展開すると、当社も事前対応型の不正使用管理やオーソリ最適化などを維持しながら、それらの国々に拡大できるのです。」(Caldwell 氏)

統一型の包括的な決済プラットフォームで効果的なスケーラビリティーを実現

MoonClerk は、Stripe を使用するだけで、顧客がオンラインおよび世界中で決済を受け付けられるようにするために必要なすべてのツールにアクセスできます。Stripe が決済を受け付けるための決済プラットフォームを提供し、不正使用を減らし、サブスクリプションを管理するため、MoonClerk はビジネスの成長と拡大に集中できます。しかもこれらはすべて、技術的な労力をほとんど必要としません。

「Stripe のプラットフォームにより、私たちは MoonClerk の成長と拡大に集中することができます。」(Dodd 氏)