課題
1500 万人を超えるユーザーを抱える Nord Security は、支払い最適化の限界を絶えず広げてきました。決済に関するセキュリティを高め、不正使用を減らし、コンプライアンスを強化できれば、Nord の幅広いユーザー基盤にさらなる価値をもたらすことができます。Stripe の不正防止のための Radar、的確なインサイトをもたらす Sigma などの機能を採用する中で、最適化の限界をより一層押し上げたいと考えるようになりました。
当初、Nord Security は支払い成功率を向上させる目的で Stripe に移行しましたが、Stripe の各機能を導入する中で、新たな最適化の機会を見極めるために Stripe のエンタープライズ向けサービスを試すことにしました。
ソリューション
Nord Security は、独自の社内戦略を最適化するため Stripe Enterprise Services Team と細部にわたるコンサルテーションを行うことを希望。このコンサルテーションによって、より深い最適化につながるインサイトを得ることができました。
Nord Security が採用したのは、24 時間年中無休の専任サポートを受けられる Stripe のエンタープライズ向けサービスです。週 1 回のミーティングと電話によるやり取りを介して、Nord Security と Stripe は改善が必要な分野の特定を開始。具体的には、オーソリ最適化のためのワークショップ、不正防止の最適化の実践、Nord の決済データを深く掘り下げた調査などですが、オーソリ最適化のためのワークショップでは、不要な決済手数料を排除して、余計なインターチェンジコストを省けるように、Stripe が直接 Nord Security と共同作業を行いました。
Stripe の Enterprise Team は、Nord Security がアメリカ、イギリス、フランス、スペインなど、各市場でオーソリ成功率を向上するための調整箇所を見つけられるように支援。また、SCA コンプライアンスに対応するため、特に Nord Security の継続支払い機能について詳しく調べました。
結果
これらの深く掘り下げた調査によって最適化に関する新たな機会を特定。さらに Enterprise Services Team では Nord Security が Stripe のソリューションをより有効に活用してより多くの価値を引き出せるように支援を行いました。
Adaptive Acceptance をはじめとする Stripe Enterprise 機能は、オーソリ成功率の著しい上昇 (アメリカで 5%、イギリスとフランスで 2%、スペインで 14%) を実現。アメリカでは、5% 余りのオーソリ率の上昇によって、継続支払いの再キャプチャーされた収益額は数百万ドルに相当します。不正防止に関する最適化の実施により、もともと低かった不正使用率が 0.15% から 0.11% に減少しました。
さらに、Stripe の自動カード更新機能 (CAU) を使用してクレジットカード情報を更新し、期限切れのカード情報が原因の支払いの失敗を削減。その結果、Nord Security の支払い成功率を全体的に向上し、よりスムーズな顧客体験を提供できるようになりました。CAU 業務の改善は、$600,000 の売上額の増加につながりました。これは再キャプチャーにより実現したものです。
Stripe Enterprise Services を使用することで、処理を最適化して支払い拒否を削減することができました。Stripe は、全体的なパフォーマンス改善に向けて、より多くの質問を行い、より詳細な回答を得られる機会を与えてくれました。