課題
ServiceM8 は、「トレーディー」(オーストラリアの専門技術を持つ職人たち) の間で、その継続的な商品改善で知られています。利用者は最新技術への対応を ServiceM8 に任せることで、フィールドサービス業務の運営における多くの課題に集中できます。決済は、考慮すべき機能の中でも重要な部分を占めるため、ServiceM8 は当初から、トレーディーができるだけ簡単に支払いを受けられることを目指してきました。
同社は 2014 年に Stripe と初めて提携し、Stripe Connect を利用して ServiceM8 アプリに決済機能を導入しました。これは ServiceM8 にとって大きな前進となり、今ではトレーディーのワークフロー全体に対応するモバイルソリューションを提供しています。初回の電話連絡から、スケジュール設定、見積もり、請求書発行、現場での支払いの受け取りまで、すべてを手のひらで実行できます。発売時、トレーディーは ServiceM8 iOS アプリに手動でクライアントのカード情報を入力していました。
ServiceM8 のプロダクトマネージャー、Darren Ford 氏は次のように述べています。「当時の決済を取り巻く環境は、今とはまったく違うものでした。当社では対面決済を一切提供していませんでしたが、Stripe の優れた設計による開発者ファーストのソリューションのおかげで、利用者に素晴らしい機能を提供することができました」
ServiceM8 は、クライアントが請求書の受領後に支払う、従来型のオンライン決済にも対応していました。後に、同社は Stripe Payment Links を展開して、トレーディーが QR コードを作成し、それをクライアントが読み取って非接触型決済を行うことができるようにしました。この機能は特に、新型コロナウイルスの世界的流行下で大きな恩恵をもたらしました。さらに Stripe Billing の導入で、トレーディーは芝刈りやプールの手入れなどの定期的なサービスへの継続的な自動支払いスケジュールを設定できるようになりました。その結果、キャッシュフローが改善されたほか、クライアントの支払い漏れへの対応を減らすことができました。
これらの機能強化に留まらず、ServiceM8 はトレーディーとそのクライアントの決済機能を改良し続けることを目指しました。Ford 氏は次のように述べています。「私たちは今でも、請負業者やサービス事業者が現場で作業を行い、誠意をもって現場を去り、支払いを受け取るまで数日から数週間待たなければならないという、時代遅れの慣習と戦っています。それから、資金を手放すのが好きな人などいません。スピーディーで効率的に支払うことができ、それが作業の完了に近ければ近いほど、支払う意思は高まります」
次の段階として、ServiceM8 は現場での非接触型決済を全機能に広げ、トレーディーと利用者がクライアントのクレジットカード情報を手動入力する必要性を減らすことを目指しました。
ソリューション
信頼できることが明らかなクラス最高のパートナーとの連携を強く望んでいた ServiceM8 は、Stripe の提供する次世代の決済オプションに目を向けました。Stripe Terminal を利用して簡単に導入できる非接触型決済ソリューションである iPhone のタッチ決済について、Ford 氏は次のように述べています。「ServiceM8 の決済機能を完成させる最後のピースでした」
iPhone のタッチ決済を利用して、トレーディーはあらゆるタイプの対面の非接触型決済を iPhone で受け付けることができるようになりました。物理的なデビットカードやクレジットカードから、Apple Pay やその他のデジタルウォレットまで対応可能で、追加のハードウェアは不要です。
Ford 氏は次のように述べています。「これまでよりはるかに直感的な、素晴らしいソリューションです」
Stripe の提供する iPhone のタッチ決済の導入プロセスは、効率化されていてシンプルです。機能は Stripe Terminal SDK に組み込まれているため、わずか数ステップで導入できます。これにより、ServiceM8 はユーザーの操作性に重点を置き、iPhone のタッチ決済を採用するトレーディー向けの、分かりやすいシンプルなフローを生み出すことができました。アプリで iPhone のタッチ決済が有効化されると、ユーザーはすぐに非接触型決済の受け付けを開始できるようになりました。
結果
ServiceM8 の利用者への急速な普及
ServiceM8 がオーストラリアとアメリカで iPhone のタッチ決済をリリースしてから 1 年も経たずに、ServiceM8 ユーザーが受け付ける対面決済の 30% 以上をこの機能が占めるようになりました。Ford 氏は次のように述べています。「通常は早期導入者がいち早く採り入れて、その後はゆっくりと拡大していくものなのですが、あっという間に採用されました。多忙な利用者が多いため、必ずしも新機能がすぐに注目されることはないのですが」
ある事業者では 30 日間に 800 回以上、ServiceM8 経由で iPhone のタッチ決済が利用されました。つまり、わずか一月の間に、この事業者は 800 カ所の現場で非接触型決済を受け付けたことになります。
ServiceM8 の利用者向けのキャッシュフローの改善
ServiceM8 が iPhone のタッチ決済を導入したことによる変化について、オクラホマ州タルサの電気、照明、オーディオ / ビデオ企業 Phōs のオーナーである Jeff Wilson 氏は次のように述べています。「現場で支払いを受けられるようになり、クライアントに請求書を送るのに比べて大幅な時間短縮になりました。その場で賃金を受け取れるので、キャッシュフローが改善されました」
最終的に、iPhone のタッチ決済によってトレーディーは、作業に全力を尽くすことに集中できるようになり、クライアントが求めるサービスを提供することができました。
ServiceM8 の決済サービスの広い普及
iPhone のタッチ決済の追加によって、ServiceM8 と Stripe でカード決済を選択する利用者が前年比で 78% 増加しました。導入前は、トレーディーが決済を有効化するにはオフィスのコンピューターを使うしかなく、煩わしいアカウント設定が伴いました。現在では、iPhone のタッチ決済システムのおかげで、ServiceM8 iOS アプリからすぐに Stripe アカウントを作成して接続し、数分のうちに対面の非接触型決済の受け付けを開始できます。
Ford 氏は次のように述べています。「iPhone のタッチ決済が好まれることは明らかでした。欠点がなかったからです。現場で支払いを受けることでより恩恵を受ける人は誰でしょうか。この機能は基本的にトレーディーに向けて開発され、Stripe はいち早く対応してくれました」
アクセスの拡大
アメリカとオーストラリアでの iPhone のタッチ決済展開の成功に続き、ServiceM8 はイギリスでこの機能をリリースしました。
カード取引が日常業務で当たり前に行われるようになる中で、iPhone のタッチ決済は利用者に驚きと喜びを与える優れた決済機能を提供してくれます。