課題
Yohana は、忙しい家族が抱えるあらゆる困りごとに対応するサービスです。「両親への贈り物は何がいい?」「玄関ドアがガタついている」「ペットと一緒に旅行したい」などとチャットで相談すると、プランの提案から予約、買物代行、専門家の派遣まで、トータルでサポートしてくれます。
創業者であるヨーキー松岡氏は、4 人の子育てをしながら会社経営をする生活を過ごす中で、Yohana のコンセプトを生み出しました。忙しい生活の中でも家族との時間を大切にできると、アメリカで好評を得た同社は、2022 年 9 月から日本での事業を開始しました。
日本での展開にあたって、実際に家庭に出張する「プロサービス」を、パナソニックグループ内の豊富な経験やネットワークを用いて提供できるようになりました。そのため、従来は「Yohana メンバーシップ」というサブスクリプションのみだった課金体系に加えて、家事代行や住宅の修繕といったプロサービスごとの個別支払いにも対応していく必要がありました。
ソリューション
見積もりや請求明細の表示、クレジットカードの支払処理、領収書の発行など、「支払い」と一口に言っても、システムとして処理すべきことは数多くあります。しかし Yohana 米国の開発部門は短期間で日本での個別支払いに対応しました。
「もともと Yohana は、『決済サービスとしての信頼性の高さ』『グローバルで展開しているサポートの手厚さ』などを考慮して Stripe を採用していました。日本でサービスを拡充する際も、豊富な支払い方法に対応しており、また、各種 API が公開されているのでシステム連携が容易だったことから、短期間で新たな決済の仕組みを実装することができました」(Yohana 株式会社 プロチームリード 山本祥馬氏)
日本のプロサービスは業界的に「銀行振り込み」での支払いがいまだに多く、支払い手続きには一手間かかっていました。しかし、Stripe を導入した Yohana が窓口になれば、お客さまはクレジットカード支払いでサービスを利用できるようになります。そして Yohana も、お客さまに対してスムーズにお見積り・ご請求ができます。
結果
Stripe の決済サービスは、Yohana の日本展開に想像以上の顧客満足を提供しています。たとえば「両親の家を修繕する」といったオーダーの場合、会員本人ではなく、その両親に支払いを依頼する場合もありますが、Stripe ならば、請求用 URL を共有するだけで済みます。Stripe のわかりやすい UI は、高齢の両親であっても苦もなくカード払いを可能にします。
「今後は、パナソニックのさまざまな製品・サービスと連携し、グループ全体でお客さまの潜在的なニーズに合わせたソリューションを提供していきます」(Yohana 株式会社 プロチームリード 山本祥馬氏)
米国で 50 州にサービスを拡大した Yohana は、日本においてもサービス地域を拡大していく予定です。高いスケーラビリティを備えた Stripe のサービス群が、その事業拡大を支えていきます。
お客さまが苦手なことや自分でやると時間がかかってしまうことはどんどん Yohana に任せ、その分もっと大切なことに向き合う時間ができることで、お客さまの理想のくらしの実現に近づくと信じています。そして我々は、お金周りのシステムを Stripe に任せるからこそ、お客さまと向き合うことに専念できるのです。