Stripe、航空業界でのパートナーシップを拡大: アラスカ航空に iPhone のタッチ決済を提供するほか、ロンドン・ガトウィック空港の決済もサポート

企業向け経済インフラプラットフォームである Stripe は、新たにアラスカ航空 と提携し、フライト中の主要な決済方法として iPhone のタッチ決済を提供するほか、ロンドン・ガトウィック空港の公式駐車場の決済に、Stripe が採用されたことを発表します。

世界的に旅行需要が回復する一方で、各空港・航空会社では業務の効率化や簡略化に取り組んでいます。Stripe では、決済を通じて航空業界のサポートをするため、新たにアラスカ航空と提携し、フライト中の主要な決済方法として iPhone のタッチ決済を提供します。これにより、機内決済の利便性を高め、乗務員がより簡単に決済処理を行うことが可能になります。さらに、ロンドン・ガトウィック空港の公式駐車場における決済に Stripe が採用され、利用者は今まで以上に速やかに決済・駐車場の予約ができるようになります。

アラスカ航空:iPhone のタッチ決済の提供を開始

本提携により、アラスカ航空は Stripe を導入し、iPhone のタッチ決済による非接触型決済を受けつける最初の航空会社となります。Stripe を導入することで、7,000 人以上の乗務員がカードリーダーや端末を使用せずに航空会社支給の iPhone で飲食物の非接触型決済を受け付け、機内販売をより円滑に行うことができるようになります。

アラスカ航空のプロダクト開発担当マネジング・ディレクターのパトリック・オブライアン氏は次のように述べています。
「私たちは革新的なテクノロジーを導入することで、従業員の仕事をよりスムーズにすることに取り組んでいます。従業員は複雑な機器の使い方に気を配る必要がないので、お客様に最高のサービスを提供することに集中することができます。Stripe の協力のもと、IPhone のタッチ決済を使って、追加デバイスなしで乗務員が簡単に実行できる、よりシームレスな決済体験が実現します。」

これまでアラスカ航空は、乗務員に機内業務を遂行するための iPhone を支給していたものの、非接触型決済を受け付けることが出来ず、決済業務には別途カードリーダーが必要でした。Stripe Terminal を利用することで、乗務員は乗客の座席の割り当てやアップグレードの手配、食習慣の記録のために使っていた iPhone で決済を完了できるようになります。

iPhone のタッチ決済は Stripe Terminal の機能で、開発者インターフェースからカードリーダー、ロジスティクス管理で対面決済をサポートする API と SDK までの一式が含まれています。本提携により、アラスカ航空の乗客は iPhone や Apple Watch 、その他の対応スマートフォンを使って、好みの電子決済方法で商品を購入し、非接触対応のデビットカードやクレジットカードで決済することができるようになりました。iPhone のタッチ決済はアラスカ航空の一部のフライトで導入され、今後数ヶ月のうちに全フライトで利用可能になる予定です。

ロンドン・ガトウィック空港:公式駐車場の決済に Stripe を採用

この度、ロンドン・ガトウィック空港の公式駐車場の決済に、Stripe が採用されることとなりました。ロンドン・ガトウィック空港は英国で 2 番目に利用者の多い空港で、毎年約 4,000 万人が訪れています。30 万平方メートルの敷地に約 4 万台の駐車スペースを擁えており、英国最大級の駐車場事業を展開しています。

ロンドン・ガトウィック空港のジョナサン・ポラード氏は次のように述べています。
「乗客の旅は家を出発する前から始まっており、多くの人にとって旅の一部として駐車場を予約することから始まります。Stripe を利用することで、お客様は駐車場をシームレスに事前予約することができます。ロンドン・ガトウィック空港の駐車場の予約と支払いはかつてないほど簡単になり、私たちは何百万人もの人々が駐車場や空港を利用する際の旅行体験を改善できることを大変誇りに思っています。」

ロンドン・ガトウィック空港には短期および長期の駐車場、ターミナルに素早くアクセスできるプレミアム・パーキング、バレーパーキング、倉庫など 8 つの駐車場があります。Stripe を導入する前、ロンドン・ガトウィック空港の一部の顧客はカード決済に失敗することが多く、空港の駐車場が予約でしづらい状態でした。

現在ではネットワークの利用減少の急増を監視し、適切な措置を講じることで承認率を向上させ、またモバイル・ウォレット決済を導入することで顧客の決済手段を増やしています。利用者は空港に到着する前にクレジットカードで駐車場代を支払うことができ、スムーズに駐車し、ターミナルビルに直接行くことができます。

Stripe の CRO (最高収益責任者) のアイリーン・オマラは次のように述べています。
「この数年で近代化は『あってよかった』から『なくてはならない』に変化しました。旅行・運輸業界はカスタマー・ジャーニーのあらゆる段階において、旅行体験を向上させるためにテクノロジーを活用しています。空の上で多くの時間を過ごし、常に手の届くところに携帯電話を置いている者として、アラスカ航空が iPhone のタッチ決済を展開することに感激しています。機内での非接触型決済を実現する Stripe とのパートナーシップにより、不要なハードウェアを機内に持ち込む必要がなくなりました。また、ロンドン・ガトウィック空港が、旅客が駐車場を予約する瞬間から旅行を向上させているのを見届けることはとても喜ばしいことです。日本においても全日本空輸 (ANA) グループのモバイルアプリサービス「ANA Pocket」の構築にも採用されるなど、旅の様々な場面で Stripe をご体験頂けることを嬉しく思います。」