Stripe Billing の提供を開始、サブスクリプションベースの企業のブームを加速
サンフランシスコ — Stripe は本日、Stripe Billing の提供を開始しました。同製品は、Stripe のコア決済インフラストラクチャーを基盤として構築された新製品であり、SaaS およびサブスクリプションベースの企業の継続請求プロセスを簡素化します。
サブスクリプションは、インターネット経済の推進力です。サブスクリプションを利用する消費者が増加しているため、スタートアップから Fortune 100 企業に至るまで、ますます多くの企業が経常収益モデルの導入を進めています。サブスクリプションの E-コマース市場は、過去 5 年間、毎年 100% 以上成長しています。32% の購入者は、1 回限りの購入よりサブスクリプションでの商品の購入を優先しています。
しかし、従来からサブスクリプション請求システムはコストが高く複雑で、かなりの手動による運用が必要となります。経常収益型企業のほとんどは、未払いの決済を見つけて回収するツールが不十分であるため、平均で売上の約 10% を逃しています。
どのような規模の企業でも、Stripe Billing を利用すれば、エンタープライズグレードのツールを活用して、サブスクリプションモデルを迅速かつ大規模に導入できるようになりました。Billing は Stripe の高度な機械学習インフラストラクチャーを利用して、企業の売上拡大、俊敏性の向上、エンジニアリング作業を大幅削減を可能にします。これにより、企業は本業の事業に集中し、決済プロセスを簡単に組み込める製品として扱うことができます。
Stripe を利用する企業は、以下の向上に Billing を利用することができます。
- 売上: Stripe の売上回収ツールを利用している企業は、機械学習を活用した Smart Retries ロジックによる 3% も含め、平均して 10% 売上が増加しています。たとえば、Bench は、Stripe Billing を利用することで売上を 12% 以上回復できました。
- スピード: 企業は、数カ月や数年ではなくわずか数日で高度な請求書処理ツールを稼働できます。たとえば、コネクティッドホーム WiFi システムの Eero は、開発者 2 人だけでプロジェクトに取り組み、2 週間足らずでサブスクリプション請求書処理を立ち上げました。
- 柔軟性: さまざまな試用期間、従量課金や使用量ベースの請求、1 回限りのインボイスなどの多くの料金モデルを試してみることができます。Meetup は Stripe Billing を利用してさまざまなアプローチをテストすることで、試用からのコンバージョンを 300% 増加させることができました。
Stripe Billing では、以下のような機能により、継続請求プロセスを合理化し、支払いの拒否を最大 45% 削減します。
- 組み込みのインボイス作成および銀行振込: ビジネスで顧客を特定のサブスクリプションプランに割り当てると、Stripe が残りの処理を行います。つまり、Stripe が (時間、従量制の使用量、または段階的請求に応じて) 決まった日に顧客に課金し、インボイスおよびリマインダーを生成し、受け取った支払いと送信するインボイスを自動的に照合して売掛金勘定機能を合理化します。また、Stripe Billing は、完全に組み込まれた ACH 決済 (銀行振込) および電信送金にも対応しています。これは、企業銀行口座から多額の代金が支払われる傾向にある B2B のインボイスで特に重要です。
- 自動カード更新機能: カード詳細の陳腐化は、見た目以上に企業にとって大きな金銭的な問題になることがあります。顧客が郵便で新しいカードを受け取ったときに時間をとって決済手段を更新しないことがあるため、特に、経常収益型企業ではこれが問題なることが多くなります。Stripe は Visa、Mastercard、Discover、American Express と提携することで、毎年数千万のカードを自動更新できています。そのため、Stripe を利用している企業は、Stripe でなければ有効期限切れになっていたカードからの 4 ~ 8% の売り上げ増を記録しています。
- 機械学習を活用したスマート決済: Stripe Billing に組み込まれている Smart Retries ロジックでは、Stripe ネットワークのグローバルな数十万社の企業の取引データで訓練され、リアルタイムに更新される Stripe の高度な機械学習手法を利用します。Stripe では出身国のような静的な情報や各種 IP アドレスの頻度のような動的データなどの数百のわずかなシグナルをふるいにかけ、特定の失敗した決済を再試行するのに最適なタイミングを自動的に特定できます。これにより、企業は手作業を減らし、回収できる支払いを増やし、平均して 3% 売上を増加させることができます。
「SaaS、サブスクリプション、経常収益型のビジネスモデルは、インターネット経済の成長の主要な推進力となっています。ただし、規模を問わず企業の大半では、請求書とサブスクリプションのシステムの運用に手間もコストもかかります。Stripe の新しい Billing 製品は、あらゆる規模の企業がエンタープライズグレードの請求処理ツールを簡単に利用できるようにしながら、この複雑さと費用を軽減しようとするものです」 (Jordan McKee 氏、451 Research 主任アナリスト)
「弊社はオンラインコマースの長い曲線の転換点にさしかかりました。SaaS 企業はこれまでインターネットの最大級のサクセスストーリーとなってきましたが、弊社はほとんど何もできていませんでした。Stripe Billing により、誰もがエンタープライズグレードの請求処理ツールを簡単に利用できるようになり、あらゆる規模の企業が経常収益をさらに急速に増加させることができます。弊社では、インターネットの GDP を高める経済インフラストラクチャーの構築という使命に取り組み、次世代のサブスクリプション企業を支援できることを喜ばしく思っております」 (Tara Seshan、Stripe Billing プロダクトマネージャー)
Stripe Billing は本日からアメリカとカナダのすべての Stripe のお客様にご利用いただけます。詳細については、stripe.com/billing をご覧ください。