東急株式会社が定額制回遊型宿泊の新サービス「TsugiTsugi (ツギツギ)」 に Stripe を採用

  • Stripe に切り替えることで、チェックアウトのコンバージョン率が 20% 向上
  • 100 年の歴史を持つ東急株式会社の新たなビジネスモデルの実現をサポート

企業向け経済インフラ・プラットフォームである Stripe は本日、東急グループの新しい定額制回遊型宿泊サービス「TsugiTsugi(ツギツギ)」に Stripe の決済システムが採用されたことを発表します。

東急グループは、「まちづくり」を根幹に、交通や不動産、生活サービス、ホテル・リゾート事業などの分野において 200 以上の事業を展開しています。この度 Stripe を採用し、東急グループやパートナー企業が経営する宿泊施設の閑散期対策として需要を平準化するのを支援する定額制サービス「TsugiTsugi」の提供を開始します。当サービスは、東急グループにとって新たな収益源となるもので、この種のサービスとしては日本最大級の規模となります。

東急株式会社 ホスピタリティ事業部 事業戦略グループ 主査の幡場 喬二 氏は次のように述べています。
「Stripe は決済だけでなく、東急のような大企業が迅速にイノベーションを起こすためのツールを提供しています。Stripe を利用することでユーザーのストレスが減り、効率的な売上管理が可能になりました。」

新しいビジネスモデルの立ち上げ
東急は昨年、ホスピタリティ事業の収益拡大を図るための包括的な計画を打ち出し、その一環として曜日や季節の変動によって生じる空室の解消に着目しました。同時に、東急は自社の未来に向けてイノベーティブなアイデアを生むための「社内起業家育成制度」により、旅行者が東急グループおよびパートナー企業の宿泊施設に多くの宿泊を簡単に予約できるようにする「TsugiTsugi」が誕生しました。
「TsugiTsugi」は、日本全国 140 以上の宿泊施設から、その日の都合や気分に応じていつでも好きな場所に定額で自由に泊まることのできるサービスです。1 か月に 2 泊~ 30 泊までのプランが用意されており、シティホテルからリゾート、老舗旅館、グランピング施設などの定額利用が可能です。ユーザーは、浮世絵のデザインが施された AI を活用したコンシェルジュ・サービスにより、旅行や宿泊のおすすめ情報を受けることができます。

「TsugiTsugi」 の実証実験時、サブスクリプションプランの追加や販促施策等による料金の変更、集金、ユーザーのプラン管理などに速やかに対応する必要がありました。当時採用していた決済システムでは対応しきれず、正式な事業化に向けて、カスタマイズ性や集金等の運営自動化について改めて検討がおこなわれた結果、柔軟性および自動化機能、スピードに優れた Stripe を採用しました。

「Stripe の柔軟にカスタマイズできるソリューションは非常に魅力的でした。サービスのさまざまな変数に合わせてシステムを調整できるその柔軟性が、他のサービスとは一線を画しています。」(東急株式会社 幡場氏)

TsugiTsugi は、サブスクリプションの課金管理をおこなう Stripe Billing、決済ページを作成し、簡単に変更が加えられる Stripe Checkout、そしてクレジットカードの不正を防止する Stripe Radar など、複数の Stripe ソリューションの導入を選択しました。

「Stripe のシステム担当の方が専属で対応してくださり、手厚いサポートのおかげで、導入決定からローンチまで 2 か月というタイトなスケジュールでも無事に決済システムを移行することができました。Stripe の素晴らしいスピード感は、非常にありがたかったです」(東急株式会社 幡場氏)

Stripeで収益を拡大
Stripe Checkout は、ユーザーが TsugiTsugi で素早く決済・予約を完了できるようにし、Stripe Billingは、決済エラーが発生した場合、修正方法などの情報を自動送信します。その結果、決済システムを通じて、東急の顧客はよりスムーズに宿泊予約・決済ができるようになってユーザー体験が向上し、東急の収益増加にもつながりました。

「以前の決済サービスと比べると、Stripe を使った決済ページはコンバージョン率が 20% も向上しています。」(東急株式会社 幡場氏)

「TsugiTsugi」 はこれまでは個人のユーザー向けのサービスが中心でしたが、直近では法人向けの新しいプランもリリースしています。新しいサブスクリプションプランでは、企業がまとめて宿泊を予約し、従業員が都度利用できるようになります。さらに、東急は「TsugiTsugi」を通じて宿泊施設だけでなく、ワークスペースや航空会社、地域のガイドなどとも提携し、より包括的なサービス提供を目指しています。

Stripe の最高収益責任者、アイリーン・オマラ (Eileen O’Mara) は次のように述べています。
「日本は世界で最も人気のある旅行先のひとつであり、日本の旅行業界は多くの可能性を秘めています。Stripe は、国内旅行をより良くするために新しい技術を取り入れる東急をサポートできることを嬉しく思います。」