ボダムを世界中の美食家に直接お届け

デンマーク発祥の老舗メーカーが Stripe を利用して急速なオンライン化に対応

1944 年に設立された ボダム (Bodum) は、革新的な家庭用品やキッチン用品を製造する 3 世代に亘って経営しているファミリー企業です。「make taste, not waste (無駄を作らず、おいしさを作る)」をモットーとしており、手頃な価格と持続可能性を重視しながらも、決して品質に妥協しないことで知られています。Stripe はこの度、ボダムのオンラインによる国際的な事業拡大のサポートを開始したことを発表しました。

サステナブルで機能的、お客様へ直接お届け

ボダムは、機能的で環境に優しいデザインという独自のアプローチで成功し、多くの人々に愛される会社となり、強固な顧客基盤を築いていましたが、世界的なパンデミックにより、ボダムは新たなチャンスと課題を目の当たりにすることになりました。

ボダムは世界中の多くの小売店で販売する強力なネットワークを持っていましたが、一夜にして世界中のショッピングセンターから人がいなくなり、人々はインターネットに殺到しました。家にいる時間が増えた人々は、新しい家庭用品に投資を始め、ステイホーム生活を乗り切るためにキッチンに目を向けました。パンデミックを乗り切るための自粛生活により、家庭料理の需要とコーヒー消費量が過去にないほど伸びたのです。あっという間にEコマースが主要な流通経路となり、ボダムはウェブサイトを訪れた人々の需要の急増に目をつけました。

ピクセル単位で完璧なチェックアウトを実現

「オンラインは簡単だと思われがちですが、実は決済は多くのお客様にとって非常にデリケートな問題です」と、ボダムのEコマースマネージャーのピーター・ボダム氏は述べています。

「お客様は、シンプルなチェックアウトのプロセスを期待しています。不便なクリックが多かったり、決済がうまくいかなかったりすると、すぐに売上を失ってしまうのです」

ボダムのオンライン顧客は、21歳から35歳の買い物上手な人が多く、繊細で洗練されたデザインの製品を求めています。ボダムのすべての製品は完璧なエンジニアリングによって生み出されており、チェックアウトのフローを構築する際にも、同じように完璧さが求められました。

SStripeとの連携により、ボダムはデスクトップとスマートフォンの両方で洗練されたカスタマージャーニーを実現することができました。わずか数行のコードで企業が求める決済体験を実現することができる Stripe Elements を導入することで、ボダムはクレジットカードを即座に受け付け、ベルギーとオランダの顧客に Bancontact や iDeal など、それぞれの国で人気の決済方法を提供できるようになりました。

グローバルな事業成長を支える簡単な導入方法

グローバルな視野を持っているファミリー企業であるボダムは、コロナ禍においても、ヨーロッパ、北米、オーストラリア、アジアの 23 カ国に消費者向けオンラインビジネスを拡大することができました。

ボダムの E コマースマネージャーのピーター・ボダム氏は、「Stripe のおかげで、パンデミックによってもたらされた複雑な課題に迅速に対応することができました。オンライン需要の増加に対応するためにビジネスの軸足を移す必要がありましたが、わずか1 カ月足らずでシステムを立ち上げることができました。また、開発者のリソースやシステムのアップデートを気にすることなく、新たな国や市場への参入や直販の強化に注力し、サステナビリティへの取り組みを推進することができました」と続け、今後について次のように述べました。

「世界が再び開かれつつある今、私たちはオンラインと従来の小売店販売によるオフラインの両方で、国際的な展開を続けています。私たちのアプローチの根底にあるのは、柔軟性です。小売業は今後も世界中で変化していくでしょうから、パンデミック時と同じように、変化する状況に素早く対応することが必要です。Stripe は、新しい世界に適応するために、より柔軟な対応を可能にしてくれました」

ストライプジャパン株式会社共同代表の荒濤大介は、次のように述べています。
「今後、小売業のオンライン化はますます加速し、複数の国や市場を対象としたグローバル展開もさらに競争激化していくことでしょう。各国で異なる決済に迅速に対応するのは、容易ではありません。Stripe は、歴史ある企業からスタートアップまで、国内外問わず幅広く事業を展開する企業の皆様をこれからも支援して参ります」