Dyn Media、AWS と Stripe により 1 年足らずで数百万人のスポーツファンに向けてプラットフォームをリリース

Dyn Media は革新的なストリーミングプラットフォームです。ドイツのハンドボール、バスケットボール、バレーボール、ホッケー、卓球のライブ放送やハイライトニュースを配信しています。サービスの中断を最小限に抑え、容易な拡張を可能にし、卓越した顧客体験を提供するために、Dyn Media はアマゾン ウェブ サービス (AWS) と Stripe を選択。AWS を基盤としてプラットフォームを構築する一方で、Stripe を導入してシームレスで安全なサブスクリプション管理を実現しました。

使用製品

    Billing
    Payments
    Elements
    Link
ヨーロッパ
大企業

課題

Dyn Media は、新興スポーツを総合的に配信するという目標を掲げ、ドイツのスポーツストリーミング業界に参入。ハンドボール、バスケットボール、バレーボール、ホッケー、卓球などの試合を配信します。元ドイツサッカーリーグ CEO の Christian Seifert 氏と大手メディア企業 Axel Springer との合弁事業によって設立された同社は、次のシーズンに向けて信頼性と拡張性に優れたストリーミングプラットフォームを構築し、リリースしたいと考えていました。時間的な猶予は 1 年です。

優先すべき要件は、クラウドとリモートのワークフローを使用してハードウェアを最小限に抑えること、シームレスに連携できるシステムを採用すること、予定された数千もの試合の大規模なライブ配信を可能にする動的な拡張性を確保すること。1 秒間に大量の取引を処理できる決済・サブスクリプションのパートナー企業も必要でした。これらが揃うことで、Dyn Media サービスにおける 3 つの主要領域の実現が可能になります。すなわち、コンテンツのアップロードとダウンロードのためのコンテンツデスク、インターネットベースのコンテンツ配信、そしてサブスクリプション、グローバルな決済、請求書発行の効果的な管理です。

同社が採用を検討したのは、高いパフォーマンスと拡張性を確保しつつ、ダウンタイムを最小限に抑えるサービスでした。開発をスピーディーに実現し、ほぼリアルタイムの大量のデータを処理しながら、サブスクリプションをスムーズに管理できる必要がありました。

ソリューション

Dyn Media は最初のシーズンで 2,500 試合以上の配信を予定していました。そのためには、サービスを中断することなく、ビデオプラットフォームを確実に拡張できる必要があります。同社は、Stripe のパートナーである AWS と 5 年間にわたって連携し、成功を収めてきました。その実績から、経営陣は AWS を基盤としてスポーツストリーミングサービスのインフラを構築することを選択します。Dyn Media の CEO、Andreas Heyden 氏は次のように述べています。「AWS のソリューションでは、スポーツのライブストリーミングの動的な需要に応えながら、必要に応じて新機能を開発することもできます。まさに幅広く奥深いソリューションです」

Dyn Media は、コンテンツの収益化を実現するために Stripe を導入しました。Dyn Media のテクニカルリードを務める Fabian Dressen 氏は次のように話しています。「Stripe の柔軟性と技術的な安定性を組み合わせることで、お客様に当社のブランドを通じて素晴らしい体験を提供できると考えました」

利用者との信頼関係を構築するため、Dyn Media はプリセールスフェーズを導入しました。このフェーズでは、サービスのリリース前に利用登録とサブスクリプション登録が可能です。料金の請求処理はサービスのリリースと同時に開始されるため、複数の同時取引を処理できるスケーラブルなインフラが必要でした。Dyn Media は Stripe と AWS Lambda を利用することで、スムーズな顧客体験を確保しながら、ニーズを満たす適切なソリューションを実現します。

「AWS は信頼性が高いため、サーバーの稼働確認に要していた時間が不要になりました。その分、お客さまへの素晴らしい体験の提供に専念できます」(Heyden氏)

Dyn Media は Stripe Billing を利用して、柔軟なサブスクリプション管理と自動請求を実現。サービスの強化を推進しました。さらに、Stripe Payments を利用することで、ドイツ、オーストリア、スイスの利用者からのオンライン決済を受け付けることが可能になりました。「Stripe のサービスにより、お客様により多くの選択肢を提供できるようになりました。月額や年額のサブスクリプションだけでなく、スポーツファン向けのコンサンプションモデルも構築できました」(Heyden氏)

同社はさらに、Stripe の最適化された決済プロダクトを導入しました。プロダクトに含まれる Stripe Elements は、決済フローをスムーズにし、購入完了率を高める、埋め込み可能な UI コンポーネントです。スピーディーな決済機能である Link は、利用者の支払い情報を安全に保存し、取引をスピードアップします。同社はまた、Payment Element を導入し、さまざまな決済手段に対応。ユーロでの銀行取引を効率化する SEPA ダイレクトデビットの送金を受け付ける機能など、利用者が決済手段を柔軟に選択できるようにしました。 Stripe プロフェッショナルサービスチームは Dyn Media と連携し、8 週間にわたりソリューションの実装、ベストプラクティスの適用、リリースの取りまとめを行いました。

結果

1,700 万人の視聴者を対象とした新プラットフォームを 12 カ月以内にリリース

Dyn Media は、Stripe の決済ソリューションと 150 以上の AWS サービスを活用してユーザーエクスペリエンスを強化しました。その結果、1,700 万人の視聴者を対象としたスポーツ番組のコンテンツ配信が可能となり、12 カ月以内のリリースが達成されました。

製品およびテクノロジーの責任者である Moritz Mücke 氏は次のように述べています。「AWS を基盤とすることで、45 秒でゼロから 10 万ユーザーまで拡張できるイベント駆動型アーキテクチャを構築することができました。このような負荷に対応できるサービスはそうそう見つかるものではありません」

Dyn Media は Stripe を導入したことで、サブスクリプション管理を効率化しながら、拡大するユーザーベースへの請求処理を改善することができました。拡張性に優れた信頼できる基盤を AWS が提供し、柔軟な決済機能を Stripe が提供することで、スポーツストリーミングの需要を確実に満たすことができます。

Stripe の導入により、決済処理で 99.999% のアップタイムを実現

Dyn Media は Stripe プロフェッショナルサービスチームとの連携により、スムーズなリリースを実現。リリース後も効率的な運用を維持することができました。また、Billing を利用することで、年間サブスクリプションと月間サブスクリプションを提供しながら、必要に応じて新たな決済手段にも対応できます。この機能により、プラットフォームの初期登録時や登録手数料の徴収時に発生する大量の取引を処理できるようになりました。Stripe では 99.999% のアップタイムが確保されるため、ピーク時でも信頼性の高いサービスを利用できます。Stripe は安全な決済処理を提供するだけでなく、購入完了率を高め、利用者の解約を最小限に抑えることで、Dyn Media の収益アップに貢献しています。

「Stripe の専門的なサポートと総合的な決済・請求ソリューションにより、お客様との信頼関係がより強固なものとなりました」と、Mücke 氏。

「AWS と Stripe が提供する機能と信頼性は、次の成長ステージに向けた大きな足掛かりとなっています」

シンプルな料金体系

手数料によるわかりやすくシンプルな料金。 初期費用や月額費用の固定費はありません。

簡単に導入開始

わずか 10 分程度で Stripe に登録し利用開始できます