課題
OYO は、ホテル経営者やホームステイの運営業者にセルフチェックインや即時予約から、AI を活用した価格設定の最適化に至るまで、さまざまなサービスを提供するデジタルストアフロントです。同社はさらに、顧客の予約を最大化するために、旅行代理店に対してプラットフォームの在庫へのアクセスを許可しています。
OYO は世界中の数千ものホテル経営者とホームステイ運営業者をプラットフォームに呼び込みたいと考えましたが、そのためには、複数の通貨や決済手段に対応し、クロスボーダー決済のシームレスな処理を可能にする決済ソリューションが必要不可欠でした。また、新規の運営業者と施設に手間のかからないアカウント登録体験を提供し、ビジネスの成長を追跡するための取引データのレポート作成機能も用意する必要がありました。
OYO の希望は、顧客の運転資金要件を軽減し、キャッシュフローを改善することでした。既存のシステムの場合、運営業者は旅行者から回収した売上が自身の口座に送金されるまでに最大 1 週間待つ必要があったため、日時の即時入金を実現できるソリューションが必要でした。
新規と既存の市場でビジネスを獲得するには、処理コストの削減や承認率の向上など、決済の最適化を実現し、より良い体験を求めてプラットフォームを離脱する旅行者の数を最小限に抑えなければなりません。さらに、不正利用対策を講じて、チャージバック率を下げ、評判や財務への悪影響を回避することも課題でした。
解決策
OYO はまず、決済をプラットフォームやマーケットプレイスにスピーディーかつ簡単に導入できる Stripe Connect を実装しました。この結果、現地の決済代行業者を使用することなく、グローバルに成長し、新規市場で事業を行えるようになりました。また、異なる国や地域で事業を行うオンライン旅行代理店からの支払い処理や、複数通貨での取引の管理も効率化することができました。
さらに、ユニファイドコマースの一環として、アメリカのホテルに対面決済機能を提供するために Stripe Terminal を導入しました。対面決済ハードウェアは Stripe ダッシュボードから直接注文し、遠隔操作で設定ができるため、Terminal は OYO のアメリカ市場での拡大を可能にする重要なツールとなりました。
Connect と Stripe Instant Payouts の使用によって、OYO はスピーディーかつシームレスに運営業者に入金し、運転資金要件を最小限に抑え、キャッシュフローを改善できるようになりました。今では、アメリカのホテル経営者は支払いが成功すると直ちに残高にアクセスし、リアルタイムで売上を手に入れることができます。
同社はまた、サードパーティーのチャージバック管理ソリューションと連携する Stripe Radar の堅牢な不正防止機能が、ホテルのチャージバック率、ひいては全体的な処理費用の削減に役立っていることに気づきました。
結果
アカウント登録の効率化で成長をサポート
Stripe を利用することで、OYO は新たな地域ごとに現地の決済パートナーを登録したり、契約を交わしたりすることなく、市場に参入できるようになりました。
アメリカの施設の 50% が Stripe Terminal を利用
アメリカでは、OYO の 90 以上の施設 (OYO パートナーのホテル経営者のほぼ 50% に相当) が Terminal を使用して、POS 取引を自動化しています。Stripe ダッシュボードから直接注文でき、実装が簡単な事前承認済のリーダーを利用して、今後はアメリカ市場での存在感をさらに高めていく方針です。
運営業者に日次の入金
OYO は運営業者に日次の入金をすることで、キャッシュフローを改善し、運転資金要件を減らしています。また、運営業者は、旅行者から回収した売上の入金状態をリアルタイムで把握できるため、財務をより効率的に把握できるようになりました。 このほか、アメリカの業者は支払い成功直後に残高にアクセスし、即時に入金を利用することも可能になりました。
承認率が 4.3% 増加
OYO は、サードパーティーのソリューションと組み合わせて効果的なチャージバック軽減プロセスを実装し、チャージバック率を削減しました。同社の承認率は 4.3% 増の約 96% に達し、その結果、年間売上は 50 万ドル増加しました。
Stripe はシームレスな決済処理プラットフォームを提供し、ビジネスと顧客がオンラインとオフラインで簡単に取引できるようサポートしています。使いやすいダッシュボードのほか、堅牢なテクノロジー、システムを加盟店のニーズに合わせて構成する機能など、さまざまな特長を提供することで、複雑な決済をシンプルなものにしています。