課題
決済額と収益機会を増やすため、Shore はすべての決済を自社のプラットフォームで受け付けたいと考えていました。すでにオンラインでは信頼性の高い予約システムと決済手段を提供していましたが、Shore の POS 予約システムには対面決済の機能がなかったため、利用者は他のプロバイダーと決済端末を利用して対面決済を受け付ける必要がありました。
Shore は、信頼性が高く簡単に使える予約システムに加えて、販売チャネルの連携を実現させることで、より一貫した製品体験を提供したいと考えていました。
ソリューション
同社はすでにオンライン決済で Stripe Connect と Stripe Payments を利用していたため、さらに Stripe を活用して、POS システム強化に Stripe Terminal を導入することにしました。
Stripe プロフェッショナルサービスが連携強化と効率化に貢献
Shore は Stripe プロダクトとの連携を強化して、希望のタイムラインで目標を実現するために、Stripe プロフェッショナルサービスと実装に向けた 5 カ月の契約を結びました。プロフェッショナルサービスチームは、Shore 用に Terminal 実装ガイドをカスタマイズし、継続的なやり取り、ビジネスプロセス、アーキテクチャー評価を通して、開発工数を削減しながらリリース計画が円滑に進むよう尽力しました。ダッシュボードの使い方やレポート機能の説明なども含め、Shore が Terminal の各機能と利用事例をしっかりと把握できるよう、ワークショップを複数回開催しました。
プロフェッショナルサービスチームとの連携により、Shore は Stripe Terminal の製品チームと直接やり取りし、Terminal のスプラッシュスクリーンに関する問題を数時間で解決することができました。Wi-Fi への接続、接続問題の解決、カードのテストなど、両チームはエンドユーザーの体験を考慮しながら実装の検証と調整を行いました。
さらに、プロフェッショナルサービスとの連携で、Shore は Instant Payouts や Terminal Hardware Orders API などのベータ版をいち早く利用できるようになりました。ベータ版の活用することで、より堅牢なプラットフォームを構築し、利用者にはスピーディーな入金と、Terminal の注文プロセスの円滑化というメリットを提供することができました。
結果
Stripe プロフェッショナルサービスのサポートにより、Shore Pay は予定通り 2022 年 5 月にサービスを開始し、タイムラインを 約 20% 縮小することができました。Shore のマーケティングキャンペーンが功を奏したこともあり、同社の利用者は大幅に増加し、これまでに作成された Shore Pay アカウントは 275 を超えます 。
Stripe Terminal の導入により、Shore の利用者はこれまで使用していた他の決済プロバイダーや決済端末から、Shore が提供する安全な決済プラットフォームに移行できるようになりました。また、利用者の決済とそれに付随するデータの全体像を把握できるようになったことから、利用者への理解を深め、サポートを充実させ、管理業務を削減することができました。さらに、Shore を利用する企業には、顧客体験の向上と、在庫と決済の一元管理というメリットを提供しました。
Shore Pay と Stripe Terminalの連携機能の構築に Stripe プロフェッショナルサービスを利用してよかったです。知識が豊富で、個別に積極的に対応してくださり、当社の開発チームにベストプラクティスと技術面のアドバイスを指南していただきました。おかげで高度な連携が実現できましたし、全体的な工数も削減できたため、スケジュールどおりにリリースできました。