課題
集英社は、低価格で販売されているエンタテインメントであるマンガの価値を、ハイエンドのファンやコレクターの好みに合わせて、再定義しました。このプロジェクトでは、伝統的な印刷技術と、販売照明と紐づけるNFTブロックチェーン技術を融合させています。これらの作品の品質を担保するため、各プリント作品のエディションは20枚以内に限定して抽選販売しているほか、NFTブロックチェーンサービスに連携する販売証明書を発行し、正規品であることの証明や来歴を追うことを可能にしました。
世界的に有名なキャラクターを含む集英社の作品は、100か国で20言語以上にライセンスされています。集英社がグローバル展開を開始しようと検討をはじめた当初は、作品の購入者への送金依頼を、メールで手作業で行うことも考えていました。オペレーションのハードルが非常に高く、難易度の高いミッションであることが分かり、同社は「パソコンに任せる」という非常にシンプルな解決策を採ることにしました。そこで、世界的な需要に対応するため、複数の外国通貨での支払いを処理できる信頼性のあるパートナーを探していたところ、Stripeに出会ったのです。
ソリューション
Stripeを採用したことで世界の130以上の通貨でさまざまな決済手段を安全に提供できるようになったほか、使いやすいダッシュボードのおかげで世界のカスタマーの決済の状況を即座に把握することが可能になりました。
また決済をできる限り自動化することで、スタッフの作業時間を大幅に短縮。人的なミスを削減できたほか、Stripeのシンプルで迅速なAPIとカスタマーサポートにより、開発期間を大幅に短縮することができました。
集英社デジタル事業部でSMAHのディレクターを務める岡本正史氏は、「Stripeのおかげで手作業によるミスを削減し、全体的なコスト削減を実現できました。また、日本はもちろん、多くの国の方々にスムーズにカード決済いただける環境が整ったことで、アメリカ、イギリス、ドイツ、韓国、フランス、オーストラリア、カナダなどを含む世界中のファンやコレクターにマンガアートを購入いただいています。販売額の合計は、250万ドルを超えました」と述べています。
結果
岡本氏は、Stripeのダッシュボードは使いやすく、プロジェクトの成長を簡単に把握できるようになったと語ります。「Stripeのプラットフォームは入金がリアルタイムで確認でき、視覚的に購入パターンや購入者が抱える問題が見えるため、本当に重宝しています。日々の売上高が表やグラフで見えるので、こちらの意欲やモチベーションも上がります」
日本を代表する文化のひとつであるマンガの編集〜出版を行う同社では、その文化を次世代に継承するため、文化庁連携事業であるマンガ原画アーカイブセンターや、学術機関・美術館とも連携して紙のマンガ原画の保存や利活用の方法を模索しています。また、美術展や映画、ゲームなど、リアル〜デジタルを横断し、このユニークな文化を世界中の人々に提供しています。
今後のSMAHについて岡本氏は「活版印刷やコロタイプ印刷など伝統的な印刷技術と、最新の決済手段やデジタル技術を連携させる。最も愛される日本のアートのひとつであるマンガが、過去と未来をつなぎます。このプロジェクトが、日本と世界を繋ぐ架け橋になれば良いと思っています」と展望を語っています。
Stripe のおかげで手作業によるミスを削減し、全体的なコスト削減を実現できました。また、迅速にグローバル展開することができたことで、アメリカ、イギリス、ドイツ、韓国、フランス、オーストラリア、カナダなどを含む世界中のファンやコレクターにマンガアートを購入いただいています。販売額の合計は、250 万ドルを超えました