課題
製品の使用開始以前は、オペレーションの構築が労働集約型で、スケールした時に続けられるものかどうか不安が残っていました。2019 年 9 月の運用開始を機に、サービスの反響が良かったことも踏まえ、兼ねてからやりたいと思っていた月額課金に踏み出しました。最初は無料でスタートしたサービスだったため、早期に課金モデルを導入し売上を作ることが求められていました。
ソリューション
テテマーチはサブスクリプション型の決済を簡単に始められる Stripe Billing を活用しています。毎月定常的に発生する顧客ごとの契約管理、請求料金計算、その後の決済までまとめて自動的に処理しています。
結果
Stripe Billing を導入することで、テテマーチは、サブスクリプションに付随する処理・管理工数を最小化することに成功しています。Stripe Billing の導入によって、請求額計算や顧客管理など、サブスクリプション運用における課題につまずくことはなく、開発開始から 1カ月未満というスピード感でリリースを実現できました。
決済手数料を上回るメリットがあると判断し、Stripe にしました!
多数ある決済代行会社の中からStripeに決めた一番の理由は、エンジニアからの要望が大きかったことでした。テテマーチはサービス導入当初より、Stripe Billing を使ってサブスクリプションの基盤を作りました。エンジニアからの支持に加え、実装前に Stripe がホストするオフィスアワーにて直接 Stripe のスタッフと話せたことや、導入までの速さなども Stripe 利用を決定するきっかけとなりました。決済代行会社の選定においては、ビジネスサイドから考えると、Stripe の決済手数料がベンチャー用の割引がある他の決済会社と比較して高く見えることもあり、Stripe の導入が適切であるかを検討した時もありました。しかし、申請から導入までのスピードが早い事はもちろん、Stripe Billing が担う中長期的なオペレーションの改善、そして何よりもエンジニアフレンドリーで使いやすい API や開発ドキュメントは決済手数料を上回るメリットだと考え、Stripe の導入を決めました。
決済部分に加えてサブスクリプション管理機能である Stripe Billing の導入もしたのにも関わらず、開発から運用開始までは 1 カ月かからない早さで終わらせることができました。
Stripe Billing で実現するオペレーション改善!
サービスリリース後は、課金を始めることによって生じる新たな課題が待っていました。例えば、カスタマーサクセスチームが関わってくるような顧客からの返金のお問い合わせや、経理チームが関わってくるようなクーポン発行や処理の確認、売上金入金の確認作業などがあげられます。
テテマーチでは、インサイドセールスチームがカスタマーサクセスも兼任しており、人手が少ない中でこれらの運用作業をまとめて効率よく管理する必要がありました。Stripe を導入したことにより、返金作業やクーポンの処理など、経理に関わってくるようなあらゆるオペレーションを、社内の管理画面を別途開発することなく、Stripe のダッシュボードのみで、ほぼ全て管理できています。Stripe が提供する機能を使い社内のインフラを構築できたことで、エンジニアを自社のプロダクト開発に割くことが可能になり、オペレーション部分を担っている Stripe のありがたさを改めて実感します。
ユーザーのニーズに対応し、ローカライズされた製品の提供を今後も Stripe には期待しています。Stripe の製品がバージョンアップしていくごとに、テテマーチの機能も充実していくことを楽しみにしています。