トヨタ自動車、設備投資負担の軽減を目指すプラットフォームサービスに Stripe を採用

迅速なサービス立ち上げと円滑な資金管理で業界の大変革期に対応

100 年に一度の大変革期ならではの業界課題

自動車業界は現在、CASE*や MaaS (Mobility as a Service) を代表とする 100 年に一度の大変革期を迎えています。このような変革期において、整備工場では後継者問題、人手不足、そして設備投資負担の増加といった課題が顕在化しています。トヨタ自動車ではこれらの業界課題に立ち向かうため、設備投資負担の軽減を目指し、整備工場間で整備設備・工具を売買できるプラットフォーム「メカコミ」( https://mechacomi.site/ )の立ち上げを決定しました。「メカコミ」には、「メカニック(=整備士)」+「communication」を合わせた言葉で、「整備士が情報交換してお互いを助けあえる場」という思いが込められています。

「メカコミ」は、全国の整備工場で使用されず眠っている設備・工具を専門業者が査定して買い取る、および工場間で直接売り買いできるプラットフォームです。自動車整備工場の「棄てる」から「リユース」に意識を変えることで環境にも整備工場にもうれしいサービスとして 2022 年 2 月に一部地域で開始し、同年 6 月に全国展開しました。

*「Connected(コネクテッド)」「Autonomous(自動運転)」「Shared & Services(シェアリングとサービス)」「Electric(電動化)」の頭文字をつなげたもの

メカコミは、中古自動車整備設備の市場に新たな流動性をもたらします。

迅速なサービス立ち上げと円滑な資金の流れを実現

トヨタ自動車は「メカコミ」の立ち上げにおいて、複雑な資金の移動を担うパートナーを探していました。同社は、多対多の売上や金流の管理を必要とするプラットフォームビジネスを短期間で立ち上げ、複雑なフローも簡単に実現できることから Connect を採用することを決定しました。

同社は Connect を活用することで、エスクローサービスや、売り手に対する入金といった機能を短期間で準備することができました。また、銀行振込やクレジットカードによる支払手段を簡単に開発できたことで、様々なセグメントの顧客層の売買をサポートできるようになりました。同社は現在、プレミアムサポートの専任サポートマネージャーから提供される定期的な分析と課題解決支援により、顧客満足度の向上に取り組んでいます。

トヨタ自動車株式会社 カスタマーファースト統括室の中谷友昭氏は次のように述べています。「『メカコミ』はトヨタがモビリティーカンパニーへの変革を目指す中での新たなチャレンジのひとつです。お客様の不満を取り除き、満足してご利用いただけるサービスを実現するためにはスピーディーに PDCA を回していくことが必要です。Stripe は、様々な決済パターンを簡単、早期に導入できるサービスを提供していることや、手厚いサポートをいただけることから大変心強いパートナーです」